よくあるご質問

Q.相談員の資格は? 臨床心理士ですか?
A.心の問題を取り扱う領域の資格は、国家資格として「医師」・「保健師」・「看護師」・「精神保健福祉士」・「作業療法士」がありますが、私たちはどれにも該当しません。
先年、「公認心理師」という国家資格が新たに誕生し、
これからは、その資格を有した人達がこの業界の中心的な役割を担っていく事になるかもしれませんが、今のところ室長は受験する予定はありません。60歳を過ぎ、正直、今さら…という感じがあります。
ただ、その資格を目指す学生の育成には協力しており、青山学院大学の臨床実習に関与しております。


「臨床心理士」は心理学や心身医学関係の学会で作る「臨床心理士資格認定協会」というところが認定している公的な資格といえますが、その認定制度は必ずしも実情を反映しておらず、当相談室では室長以下ベテラン陣はその資格制度に疑問を持っているため、申請していません。
資格認定協会の設立が当室開業のわずか2ヶ月前、室長以下ベテランは、それよりもだいぶ前から心理臨床の現場に出ていたのですから、必要性を感じなかったということもあります。若手の相談員は、一応時代の流れに逆らわないために、全員「臨床心理士」ですが。


しかし、例えば室長は、国家資格の「看護師」を養成する看護学校で「精神看護学」の講師をしていたこともあり、現在も継続的に「保健師」たちへのスーパーヴィジョン(指導・助言)をしてもいますから、資格と実情は必ずしも一致していないことが、この例からも分かっていただけると思います。
 

Q.カウンセリングって何をするの?
A.基本的に相談者と相談員の、人間同士としての心のふれあいの中で、相談員は専門的中立性を保ちながら相談者の思いを整理してゆくお手伝いをすること-と考えています。
具体的には、普通に対面し、じっくりとお話を聞きながら、問題点の整理をお手伝いしたり、時にはアドバイスをしたりも致します。
そういう関わりの中で、相談者ご自身が問題を克服してゆく、つまり、カウンセリングで治す-というより、相談者の力を引き出したり支えになったりすることが、私たちの役目だと考えております。
他の例にたとえれば、足を骨折した時、折れた部分の骨を復元して治すのは本人の自然治癒力ですね。でも、ずれた骨の位置を矯正したり、松葉杖を使って負担を軽くすれば、治りやすくなります。
「心の松葉杖」、それがカウンセラーと言えましょう。

Q.心理療法って何ですか?
A.心理療法は、英語のpsychotherapyの翻訳で、精神療法と語源は一緒です。一般に、心理学の領域では「心理療法」、医療用語としては「精神療法」が使われています。
カウンセリングとの明確な境界線もないのですが、しいて言えば、心理療法の方が、深いイメージがありますね。
しかし、深ければ良いというものではなく、例えば「催眠療法」など特殊なものは、向き不向きがあり、効果のある人は、限られてしまいます。

Q.料金の相場は?
A.関東地方では、だいたい1時間以内で5,000円~10,000円のようですが、はっきりしたことは分かりません。
精神科・神経科などでは保険がきくので、皆さん実感がないでしょうが、その診察時間がたとえ5分だとしても、料金は約4,000円になりますので(自己負担はその3割)、それを考えると、妥当なところではないでしょうか。
なお、大学の付属機関では、昨今大変安いところがございます。しかし、これらはたいていの場合、「臨床心理士」の資格取得のための大学院生の実習目的で設置されておりますので、私共とは根本的に異質なものとお考え頂きたく存じます。

Q.病院などとの連携は?
A.大学病院、精神科病院・診療所などで、地元を中心に10ヶ所以上の医療機関と協力関係にあります。また、地元の保健所・保健センターなどとも必要に応じて連携し、保健師による訪問相談なども並行利用して頂く場合があります。

Q.病院受診と並行利用はできるの?
A.できます。実際に、ご利用されている方のうち3分の1以上の方が、受診しながらの通室です。
ただし、先に受診している方は、原則として主治医の承諾を得て下さい。全然違う方針でアドバイスをしてしまったりして、相談者をかえって混乱させてしまっては困りますので、主治医と相談員の連携が必要です。
ただ、主治医との関係に悩んでおられるような場合には、この限りではありません。

なお、薬から離れることを目的としてカウンセリングを希望される方もいらっしゃいますが、病気によっては、薬を飲み続けることがどうしても必要な場合もあります。その場合は薬の働きや役割、必要性について、できるだけわかりやすくご説明致します。
また、当相談室利用後に、医療的なサポートが必要と判断した場合には、医療機関のご紹介も致します。

Q.メールや電話でのカウンセリングは? 匿名でも相談できるの?
A.カウンセリングは、上述のように「相談者と相談員の、人間同士としての心のふれあい」を前提に進んでゆくものですから、信頼関係ができた後でしたら、ある程度メールや電話だけでも対応できるかもしれません。つまりは通常の人間関係と基本的には同様なのだと思います。
しかし、最初から、顔も見たこともない相手と成立する確かな人間関係なんて、あるでしょうか? 匿名の人間関係も、成立は難しいですよね。
責任を持った対応のために、私たちは人間関係という原点を大切にしたいと思っていますので、メールや電話のみ、匿名でのご相談はお受けしておりません。

Q.どんな相談が多いですか? 性別・年齢は? 子どもの相談は?
A.本当に人それぞれですが、最近の傾向としてはうつ状態や摂食障害の方が増えています。
性別は女性が、年代は20~40代が多いです。
お子様のさまざまな発達などの問題は、私たちの守備範囲ではありませんが、心の問題でしたら、 言語的コミュニケーションができる学齢以上であればお受けすることができます。
中・高生のご相談も、もちろんお受け致します。ただし、一人でおいでの場合は、お金もかかること ですし、出来るだけ保護者の方の同意を頂いてからにして下さい。

Q.どれくらいの期間、どれくらいの頻度で通えばいいですか?
A.その方によってまったく違いますので、一般論化することは困難です。また、予測もできません。1回だけという方もいらっしゃいますし、5年以上通われている方もいらっしゃいます。
頻度については、時間のご都合や費用の関係もありますので、こちらから指定は致しませんが、1,2週間に1回という方が圧倒的です。

Q.精神医学的診断はしてもらえるの? 診断書の作成は?
A.私たちは医師ではありませんので、医学的診断を下す資格はありません。
ただ、室長は精神医療の現場での経験が長いので、事実上、ある程度の判断はできると考えていただいて結構です。その判断の結果、医療を受けることが望ましい場合には、適切と思われる医療機関をご紹介致します。
診断書については、医師でないため、権限上、書くことはできません。ですが、職場に提出する意見書・報告書、状況によっては裁判資料の一部としての裁判所に提出する意見書などは必要に応じて書くことができます。

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